ペイオフ解禁
最も重視するのが安全性
実質ゼロ金利とはいえ、日本全体の個人金融資産約1300兆円超のうち預貯金は全体の53%を占め、金額にして約700兆円にのぼります。これは世界的にも日本特有の現象で、とりわけ預貯金が10%にも満たないアメリカとは対照的と言えるでしょう。
ある調査では、金融商品を選択する場合、最も重視するのが安全性で約50%、流動性約30%、収益性24%がこれに続きます。安全性を重視し、大切な資産を銀行などに預貯金として預けるわけですが、そこには護送団方式に守られてきた銀行は潰れないと信じる姿を伺うことができます。
1000万円まで保護
2002年4月から、ペイオフが解禁されます。これは経営破綻した金融機関の預金者保護のため、預金保険機構を通じ払い戻される預金は、名義人1口座に対して1000万円まで保護されるというものです。
1000万円まで保護されるので安心だと考えている方もいると思いますが、それはどうでしょうか。まず、銀行預金であっても、預金保険機構の対象外の預金があります。外貨建て預金、譲渡性預金は1000万円以内であっても保護されません。
では他の預金はどうかといえば、あくまで原則として保護されることになっているものの、実際に大手銀行が潰れれば、各銀行が積み立てた保険金では、賄えるものではありません。
実際、銀行淘汰は始まっており、危ないとされる銀行からは大口預金が次々と引き上げられています。それだけに、預貯金に偏った個人資産の見直しが求められています。