純資産残高と基準価格
ユニット投信
純資産残高は増減しますが、ユニット型とオープン型では大きく異なります。ユニット型は設定後の追加ができないので、純資産残高は減少するだけです。日経平均株価が3万円台で設定されたファンドは1万2000円台まで続落する間に運用不振に陥り、額面割れ償還が続出しました。
ですが、その後の株安の頃に設定されたファンドは基準価格も上昇していますし、新規資金は流入しない仕組みなので安定した運用ができるのがメリットです。
しかし、運用実績のいいファンドほど解約が急増して、満期以前に早々と償還されてしまうというデメリットもあります。設定口数が当初の20%を下回ると償還される場合があるからです。これを約款で決めているファンドもあるので、しっかり目論見書に目を通しておきましょう。
オープン型投信
売買自由の株式投信のオープン型は、この増減が激しくなります。株価の水準で基準価格が上下し、誰しもパフォーマンスの高い時点で売ろうとします。例えば新和光投信委託の「ジャスダックオープン」は、98年に基準価格が5450円まで落ち込み、純資産残高も10億円台まで減少しました。
ですがファンドマネージャーは、ここが底値だとして買いに出て、急成長の見込める銘柄を厳選して組み入れ、その結果、1年後の基準価格は2万円強に上昇し、純資産残高も21億8100万円と2倍以上に増えました。
その中の代表的な銘柄が、店頭株市場に新規上場されたヤフーなどで、1株7000万円以上まで暴騰しました。公開時の初値は750万円と、すごいパフォーマンスをしたことになります。